きのこ研究者が一般の方から生産者、研究者向けにユルく、時にスルドく「きのこの話題」を提供するブログです! In this blog, mycologist-O provides mushroom topics from the general public to producers and researchers!

きのこってなに?⑤「お掃除係だけじゃない!?きのこの生き様!」

きのこってなに?⑤「お掃除係だけじゃない!?きのこの生き様!


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↓詳しくは記事を読んでね。


お掃除係だけじゃない!?きのこの生き様!

 さて、前回は

・木を分解する能力できのこは地球の歴史を変えた!?

と書きました。

でもきのこには「木を分解する」タイプ以外にもいろいろな仲間がいます!


下のイラストをご覧ください。

©Moe Okazaki

まずは木を分解するタイプも含まれる「おそうじするタイプ」

木を分解するタイプ以外にも落ち葉や動物の糞、遺骸を分解するタイプがいます。それぞれ分解したものを栄養源として生きており、これらを「腐生菌」と言います。このうち、木を分解するのは「木材腐朽菌」。さらに分けると「白色腐朽菌」と「褐色腐朽菌」がいて、地球の歴史を変えたのは「白色腐朽菌」です。皆さんの食卓によくのぼるきのこはこのタイプが多いでしょう。


次は「生きた植物と一緒に暮らすタイプ」

植物と共生することで栄養をもらったり、逆に植物に栄養をあげたりしています。これらを「共生菌」と言います。このタイプは植物と仲良くしないときのこを作れないようで栽培が不可能、もしくは難しいきのこが多いです。だから野外で採取したきのこが多く、皆さんの食卓にのぼりにくい(と思うのですが・・)マツタケ、ホンシメジ、トリュフ、ヤマドリタケ(ポルチーニ)、ショウロがあたります。


最後は「他の生き物から栄養をこっそりもらうタイプ」

皆さんがイメージするのは下のような冬虫夏草だと思います。でも虫に取りつくタイプ以外にも植物、果てはきのこから発生するものまであります!これらを「寄生菌」と言います。ヤグラタケやタンポタケがこれに当ります。ビジュアル的にも面白いので是非ここに写真を載せたかったのですが個人的に持ち合わせていないのでgoogle先生に聞いてみると良いでしょう!

スズメバチから発生したハチタケ(正直キモいです(-_-;))

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[まとめ]

このようにだいたい3つのタイプに分けられますが実は生きている木を弱らせて最終的に分解するようなタイプもいるのではっきり分けられなかったりもします。飽くまで私たち人間が勝手に決めた枠組みなので!


→次の記事きくらげのおはなし①「今一番アツイのはアラゲキクラゲ!?」

今日はここまで!

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