きのこってなに?②[きのこと細菌って違うの?]
・きのこは真菌=カビのなかま!
・きのこは細菌とは全然ちがうよ!ウイルスとはもっとちがうよ!
↓詳しくは記事を読んでね。
[細菌って?真菌ってなに?]
さて前回、
・きのこは真菌という生き物に含まれていてカビのなかまである。
と書きました。
今回は皆さんもご存知の乳酸菌や納豆菌も含まれる細菌とコウジカビや酵母菌、きのこも含まれる真菌の違いについて見てみましょう。
大きさ
細菌って名前からしてサイズが小さいイメージがありますが真菌(カビ)とそんなに変わらないですね~。でも真菌の場合は細菌と違って連なっていたり集合してたりするので大きさのイメージと違うかと思います。
かたち
体の形はずいぶん違いますね。※例外が多くありますので形については基本的なものと考えてください。
あと、ヘタなイラストでごめんなさい!
細菌は生えてる毛のようなもの(鞭毛)で動き回ります。あと、少し難しい話になりますが遺伝物質であるDNAが核膜に覆われていません。
一方、真菌は細胞壁という頑丈な構造で体ができています。こちらはDNAが核膜に覆われています。
地球にうまれた時期
今のところ確定的なところでは地球上に出現した時期は細菌で40億年前後、真菌では10億年くらい前のようです。※
こう見ると細菌と真菌って同じ“菌”なのにずいぶん違いますね~
24億年前にすでに真菌に似た生物はいたみたいです。※
※文献→S. Bengtson et al. 2017. Fungus-like mycelial fossils in 2.4-billion-year-old vesicular basalt. Nature Ecology & Evolution ;1:0141.
[ウイルスとは違うの?]
最近話題のウイルスは細菌と真菌とはさらに違います。
簡単に言えば
・サイズは細菌や真菌の1/10くらい
・自分で増殖できない
・エネルギーを作り出せない
ここまでできないことが多いと生物とはもはや言えないので生物と非生物のあいだの存在と言われています。
(このあたりの見解は研究者の間でも意見が分かれるようです。)
[まとめ]
このようにきのこが含まれる真菌は細菌やウイルスのような存在とは全く異なる生き物であることが分かって頂けたかと思います。
“なんとか菌”って何気なく普段から使ってますけど意外にその違いって知らないですよね~。食品としても重要な菌たちについて分かっていただけたでしょうか?
→次の記事きのこってなに?③「きのこって何のために存在するの?」
今日はここまで!
・きのこは真菌=カビのなかま!
・きのこは細菌とは全然ちがうよ!ウイルスとはもっとちがうよ!