きのこ研究者が一般の方から生産者、研究者向けにユルく、時にスルドく「きのこの話題」を提供するブログです! In this blog, mycologist-O provides mushroom topics from the general public to producers and researchers!

生物工学会誌[バイオミディア]掲載のお知らせ〜胞子の無いきのこは生産者のQWL向上に貢献する~

生物工学会誌[バイオミディア]掲載のお知らせ
~胞子の無いきのこは生産者のQWL向上に貢献する~

2021年3月に公益社団法人日本生物工学会様より発行の生物工学会誌内の[バイオミディア]への執筆依頼を頂き、この度、掲載されましたのでご報告いたします!
執筆は以前にもご紹介した月刊アグリバイオ誌(→LINK)以来で今年2回目となります。

めでたいですね(笑)!


日本生物工学会は発酵学・醸造学を主体とした学会ですのできのこの栽培や育種をやっている私自身は学会に所属していないのですが人伝いに依頼を頂き、ありがたく受けさせていただいた次第です。公益社団法人日本生物工学会ホームページ→LINK

今回依頼いただいたのは「バイオミディア」という欄であり、最近の話題や将来的に有用と思われるトピックスについて1ページにまとめた短い総説のような誌面となります。学生さんも多く読まれるとのことでなるべく分かりやすく専門用語も出来るだけ無しの方針で!とのご依頼でした。

今回、なんといっても厳しかったのは1ページで総説(っぽいもの)を書くということでした。そこに引用文献や図表も入れることが今回の執筆において一番のネックだったような気がします。

そして気になるタイトルですが「胞子の無いきのこは生産者のQWL向上に貢献する」としました!
これまでこのブログでも「きのこ」という器官がこの生物にとって子孫である胞子を自然界に多数散布するためのものだということは書いてきました(「きのこってなに?③「きのこって何のために存在するの?」参照)。

シイタケから莫大な数の胞子が散布される様子


しかし、胞子はきのこ生産者が多数吸引することで呼吸器疾患を起こしたり、施設を汚染したりときのこ生産者のQWL(労働生活の質:Quality of Working Life)上、様々な問題の原因となります。これら諸問題についての解説とその抜本的な解決法である胞子の無いきのこ品種(無胞子性栽培品種)の育成、今後の展望についてが主な内容となります。(内容は一部変更になる可能性があります。)
2021年11月25日発行の生物工学会誌に掲載され、オンラインですぐにどなたでも読むことができますのでご興味を持たれた方はご覧いただければと思います。→胞子の無いきのこは生産者のQWL向上に貢献するLINK!



[2021年掲載誌]
月刊アグリバイオ[(株)北隆館]2021年11月号(10月20日発売予定)
→タイトル「菌床栽培きのこの育種」


生物工学会誌[公益社団法人日本生物工学会]2021年11月発行予定
→タイトル「胞子の無いきのこは生産者のQWL向上に貢献する」

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