きのこ研究者が一般の方から生産者、研究者向けにユルく、時にスルドく「きのこの話題」を提供するブログです! In this blog, mycologist-O provides mushroom topics from the general public to producers and researchers!

きくらげのおはなし①[今一番アツイのはアラゲキクラゲ!?]

きくらげのおはなし①今一番アツイのはアラゲキクラゲ!?

今日の!<これだけ知っていればOK!>
・ アラゲキクラゲ生産急増!10年間で約7.7倍に!


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↓詳しくは記事を読んでね。


[アラゲキクラゲ生産急増!!]

皆さんはキクラゲって知ってますか??

あの中華料理とか豚骨ラーメンによく入っている黒っぽいプルプルしてるやつです。

       ↓コレです。

このブログを読むようなきのこ好きの方はご存知かと思いますがあれは「きのこ」ですよー!

結構、勘違いしている人がおられるようです。たぶん中華料理に黄色っぽい半透明のやつもクラゲと呼ぶのでごっちゃになっているんじゃないかと思います
ちなみにあれはエチゼンクラゲからできています。

写真イラスト参照。笑


なぜ(どちらかと言えば)マイナーなキクラゲの話を急に出してきたかというと
実はいま日本の食用きのこ業界(マニアックですが)でキクラゲ、その中でも

「アラゲキクラゲ」がアツイんです!

こちらをご覧ください。

令和元年特用林産基礎資料(林野庁2020)より

キクラゲって実は国内で消費される90%以上が外国からの輸入で賄われているんですね!
国内産は僅か8.4%!!

でもこれのどこがスゴイの?と思われる方、次にこの表をごらんください。

令和元年特用林産基礎資料(林野庁2020)より


生産の増加率は直近の10年間で約7.7倍に達しています。
これほどの増加は私の知る限り他の主要なきのこではみられない現象です。


そしてこれは私の「きのこ研究者としての感覚」なのですが全国的に生産者や関連業者(栽培コンサルタントなど)が急増していて活気を感じています。


(ここだけの話、怪しいコンサルタントなども出現していて少し危うい気配すらしています。)


まだまだ生産量は少ないのですがキクラゲ類が国内きのこ業界においていま、最もアツイというのは私の勘違いではないはず

このキクラゲ類の中で脚光を浴びているのが「アラゲキクラゲ」です。

実はこのキクラゲ類という区分けですが林野庁がキクラゲと名のつくものを実際の種と関係なく全て入れて分類しているので以下の

・キクラゲ

・アラゲキクラゲ

・シロキクラゲ(←特にこれは上記2種とは属からして違う・・)

が含まれてしまっています。

このうち、国内で最も栽培されているのは栽培が容易なアラゲキクラゲです。

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こんな形で栽培されています。

おそらくほとんどの方は見たことないんじゃないかなーと思います。

ではなぜ、いま国内でアラゲキクラゲの生産が急増したのかその理由について次回お話ししたいと思います。

→次の記事きくらげのおはなし②「アラゲキクラゲ生産急増の理由とは?」



今日はここまで!

今日の!<これだけ知っていればOK!>
・ アラゲキクラゲ生産急増!10年間で約7.7倍に!
 
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